【デスノート】原作の物語でLが生きているlFストーリー!
第35章 キラの人物像👥
そして、そんな総一郎と、月のやり取りを聞いていたLも、一瞬思う。
L「とても演技だとは思えない…。いや、演技だとしたら、臭(くさ)すぎる…。夜神さんの事を思えば、キラであって欲しくはないが…。」
そう思いながらも、Lは、月に言う。
流河『夜神君。』
月『ん?』
流河『夜神君は、キラを、どんな人物だと考えていますか?』
そう聞いてきたLに、月は自分が思ったキラの人物像を、Lに説明する。
月『キラ…か…。キラは、裕福な子供なんじゃないか。』
流河『裕福な子供? ………。いい線ですね……。』
そう答えたLに、月は更に詳しく説明をする。
月『もし今言われている様に、キラが、念じるだけで人を殺せるとして、そんな能力(ちから)を、人間が持ったとしたら。
犯罪者を殺して、減(へ)らしていくと共に、それを見せしめにして、世の中を良くしようと考えるのは、せいぜい小学生の高学年か、高校生くらいまでだ…。
そして、もっと幼い子供なら、そんな能力(ちから)、怖くて使えないか、自分の周りの、嫌いな人間を殺してしまうくらいだろう…。
逆に、成人以上の大人なら、自分の幸せの為だけに使う。出世やお金の為だ。何故なら、その能力(ちから)を利用すれば、大金持ちになる方法なんて、いくらでもある。
そう考えると、キラは、まだどこか純粋さを持っていて、何不自由なく暮らしている、裕福な子供だ。
そして、自分専用の携帯やパソコン。テレビを持っている。そうだな…。そう考えると、中学生当たりが一番妥当(だとう)かな。』
そう説明した月の話を、Lは親指の爪を噛(か)みながら聞き、そしてL自身も考える。
L「純粋…? そこだけ、私の考えと違うが、あとは同じだ…。しかもプロファイルの対象に、最近まで自分もそうだった、高校生を入れている…。」
そして、月が推理したキラの人物像を聞いたLが、月の説明に付け足す。
流河『……。夜神君のそのプロファイルだと、今捜査の対象となっている者で、最(もっと)も怪しいのは…。』