【デスノート】原作の物語でLが生きているlFストーリー!
第32章 月の推理力。📓
月『しかし、3枚だけなら、僕の推理で、完璧じゃないか。』
そう言った月に、今度はLが心の中で言う。
L「3枚だけ…。それがわかるのは、実際に書かせたキラだけ…。3枚と決めつけている時点で、キラだと言っているようなもの…。だがこれだけでは、おまえがキラだと言えないのも事実…。」
心の中では、そう言いながら、月には、こう説明する。
流河『完璧ではありません。事実4枚あったのですから、そこまで推理して、完璧です。夜神君は、3枚しかないと決めつけ、4枚目を推理出来なかった。これも事実です。』
そのLの説明を聞いた月は、一瞬だけ目を開き、次に鋭い視線をLに向け、思う。
月「……こいつ……!? ……なるほど、これは推理力ではなく、反応を観ているんだ…。4枚目が存在しないとわかっているキラに取っては馬鹿らしいが、腹を立てる…。
…これ以上、くってかかったら、こいつの思う壺(つぼ)だ…。そして、一番の狙いは、プリントナンバーに気付かず【Lしっているか死神は林檎しか食べない】
という文章を作ってしまう事だったはず。なら、【3枚しかないと決めつけた】は、こいつの挑発でしかない。キラ判定とは無縁…。つられて余計な事は言わない事だ。」
そこまで考えた後、月は少しの笑みを浮かべ、Lに言う。
月『うーん。そこまでは、推理できなかったな。まあ、どちらにしろ、キラに迫れる文章ではないしね。死神なんて、いるわけないし。』
そう話した月に、視線を向けながら、Lは考える。
L「ファイルにもプリントにも引っ掛からない…か…。しかし、これでキラなら、更に引っ掛けを気にして、より簡潔な推理しかしなくなるはず…。」
Lはそう考え、月に意見を求める。
流河『では、もし夜神君がLだとして、キラの可能性のある者に、相対(あいたい)したら、キラであるかどうか、どうやって確かめますか?」
そう話したLに、月が笑みを浮かべながら、返す。
月『そうだな。一般には報道されていない、キラしか知り得ない事を、相手に喋(しゃべ)らせる。』