第3章 出会いは突然に。
[な"んでぇ…むじずるのぉぉぉおおお!!ひどぉい"よぉぉ!!!]
ま さ か の メ ン へ ラ ☆
これは予想にもしてなかった。
まさかこんな拗らせた方がいるとは。
「(どうしよう。)」
考えている間も迫ってくる呪い。
いよいよ呪いの手(?)が顔のギリギリに来たとき。
「うわっ」
突然、私の体が宙に浮き誰かに抱かれる。
そして一瞬で目の前の呪いが消え去った。
「あぶねぇなぁ…おいガキ。こんな貧相な公園に一人でくんじゃねぇよ」
目の前には黒髪の人。
器用に私を片腕で抱えて右手には見慣れない武器?のようなものがある。
「いえ、一人じゃないですよ?ヒロとナオが居ます」
そういうとその人は「はぁ?ヒロとナオ?」と首を傾げる。
すると遠くから慌てたように走ってくるヒロと飛んでくるナオ。
多分ナオに関してはピンチを察してヒロを呼びに行ったんだろう。
ごめんね、ヒロ。フリスビーちょっと遠くに投げすぎたね←
「狼に鷹って…」
「私の家族です。」
「…あぁ、そうかよ」と早々に突っ込むことを諦めた黒髪の人。
そしてヒロは私の元にくるなり黒髪の人に威嚇をする。
「こら、ヒロ。この人は私を助けてくれたんですよ?」
そう咎めるとシュンと耳を垂れさせて落ち込む。
可愛い。可愛いが今心を鬼にしなければ。←