第3章 出会いは突然に。
それからしばらくして近くのベンチに私を座らせてくれた黒髪の人。
「お前、あれ見えてたのかよ」
「はい、見えてはいたのですが…今まで無視すればやり過ごせていたので。本当に吃驚しましたね」←
「まじかよ」とドン引きのお兄さん。
あれ、それだけじゃダメだったのか。
それにしても。このお兄さんどこかで見たことあるようなないような…どこだったか。
「そういやぁ、お前のその狼と鷹。ただのペットって訳じゃねぇだろ?」
「?私が物心ついた時からいましたけど…何か可笑しいですかね」
いや、まて。冷静に考えるんだ私。
一般家庭が狼と鷹を普通に飼っているか??
答えはNOだ。←
「…あ、まってください。やっぱり普通じゃないですね。私。」←
「今更かよ」←
仕方がない。だってこれが普通で育ってしまったのだから(突然の開き直り)
「さっきのあれについて親とかに聞かねぇのか?」
「あぁ、それなら聞きました。目を合わせちゃいけないと。合わせた暁には某アイドルのL◯ve s◯ sweetが流れてきてあの生き物とランデブーする(喰われる)と教わりました」
「お前の親の教え方やべぇな」←
「はい。それも最近になって気がつきました」←