第2章 烏養繋心
朝目を覚ますと、私は繋心に抱き枕のようにされていた。
繋心の腕から抜け出そうにもがっちりと抱きしめられていて動く事すらできない状態。
「繋心、おはよ。起きてー。ちょっとだけ離して」
「んんんー…」
「けいしーん、おーきーてー」
「ひの……なんだよ今日は随分と大胆じゃねぇーか……」
寝ぼけてる?
「繋心ってば、お願い離してー。私起きられないよぉ」
「ん?あぁ悪りぃ悪りぃ。おはようひの」
ほとんど目が開いてない繋心。
「おはよ、繋心」
ちゅっ‼︎
っと、おはようのキスをしてあげると、あれだけ眠そうにしてた繋心が突然私の上になり首元に顔を埋めてきた。
「やばいぞひの。昨日の記憶が蘇ってしまった」
「なっ⁉︎恥ずかしいから思い出しちゃダメ」
「もう遅い。あー、ひのの声まで思い出してしまった」
「やぁぁぁぁーーダメダメ‼︎思い出しちゃヤダ‼︎」
「すげー可愛かったなぁ〜。あぁ〜俺は、こんなに幸せでいいんだろうかってくらい幸せだ」
「私もだよっ」
「今何時だ?まだ時間あるか?ちょっとだけ昨日の続きすっか」
「しない‼︎もう、バカ繋心。私学校行く準備してくるからねっ」
「ひのちゃん冷てぇなー」
「こんな私は嫌い?」
「まさか。この冷たさにも愛を感じる」
「もうー…バカ繋心大好きっ。後でもう一回起こしに来てあげるね」
「おぅ、頼む」