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愛・ラブ・ハイキュー‼︎

第2章 烏養繋心


「スガー、始めててくれ」

大地さんはスガさんに任せて私の話を聞いてくれるみたい。

「ごめんな。じゃ、話聞こうか」

「あの、突然でごめんなさい。本当に本当に申し上げにくいのですが…」

「どうした、そんな改まって。まさか…」

「え…?」

「告白…か?俺に」

「え?あ、ち、違くて…」

「あ、違うのか…。一瞬喜びそうになったんだが」

「ご、ごめんなさい。えっと…今日でマネ」

「おー、お疲れー‼︎みんな揃ってんなー」

「「お疲れ様です‼︎」」

繋心⁉︎

まずい、早く言わなきゃ。

「大地さん、あの」

「澤村、ちょっと佐倉を借りていいか?」

「え?あ、はい」

「佐倉ちょっと来い」

「あの、大地さんに今お話があって…」

「後にしろ。こっちは大事な話だ」

「私も大事な話なので」

「いいから早く来い」

「じゃ、烏養さんの話が終わったらでいいぞ俺は」

んーーーー…

「佐倉ーー早くしろーー」

「大地さんごめんなさい、すぐ戻りますので」

繋心の元へ走り寄る。

繋心はスポーツ用品のカタログを広げ私に見せながら、

「ひの…悪かった。辞めなくていい。マネージャー続けろ」

「私こそごめんなさい。でも、もう辞めるって決めたから。今その事大地さんに言おうとしてたところなの。私、部活より繋心の方が大事だから…」

「本当に悪かった。すげー反省してんだ。自分が勝手に不安に思ってその事でひのがやりたがってる事を辞めさせようなんて最低だよな。頼むから続けてくれ」

「ありがと、繋心。私、何があっても繋心一筋だからね」

「お、おぅ」

「じゃ、大地さんには適当な話をしてごまかしてくる」

「悪りぃな」

「繋心」

「ん?」

「好きって言って」

「は?今か?」

「うん」

「ここでか?」

「うん」

「いや、それはさすがに…」

「じゃぁいい」

「ちょちょちょっと待て!なんだよいいって」

「別に」

ちょっと拗ねたように言ってみた。

「大地さんが待ってるから行くね」

「待て」

カタログで口元を隠した繋心が私にだけ聞こえる声で言ってくれた。

「ひの、好きだ」

あーー、もう‼︎今すぐ抱きつきたい衝動を抑えながら大地さんの元へ走るのでした。

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