第2章 烏養繋心
その後私はずっと繋心と離れたところにいた。
今は繋心と一緒に居たくなかったから。
だって部活に顔出したかと思ったら、突然辞めろだなんておかしいでしょ。
私、マネージャーの仕事が楽しくてしょうがないのに。
体力的にきついと思う事もあるけど、でも楽しい気持ちの方が勝ってる。
みんな優しいし、面白いし、何よりこんなに真剣に頑張ってる顔が素敵だって思った事ないし。少しでもみんなの役に立ちたいって思ったし。
繋心も町内会チームでこんな風にやってるんだなぁって思ったし。
それなのに…繋心のバカ‼︎‼︎
練習が終わってすぐに、一人で急いで帰った。
繋心が帰ってくる前に食べ終わりたくて、急いでご飯を食べ、急いでお風呂に入った。
お風呂から上がると繋心がビールを飲みながらテレビを見ていた。
私に気がつくとひのと呼ばれた。
「反対だからな」
「………」
「おい」
「おやすみなさい」
私はその夜お義母さんの部屋で寝させてもらった。
繋心にまた言われるのが嫌だったから。
どうしても繋心の言ってる事に納得できなかったから。
「ひのちゃん…うちのバカ息子がごめんね」
「……私こそごめんなさい。お義母さんに迷惑かけちゃって」
「私は嬉しいよ。娘と一緒にこうやって寝れて。
繋心がなんか無理な事言ってるんでしょ」
私はここまでのいきさつを話した