第2章 烏養繋心
「せっかくおふくろが来いって言ってのになんで断るんだ?」
「だって、繋心のお嫁さんとして…ってゆうんだよ」
「お前が今まで願ってた事じゃねぇか。なのに、断るとか」
「だって…繋心が望んでないんだからダメに決まってるでしょ。
結婚ってゆうのはね、お互いが好きじゃないとダメなの。
私が繋心を好きなだけでしていい事じゃないでしょ。
私ね、この機会に繋心を諦める事にした。もう繋心に付きまとうのはやめるね。
東京におばあちゃんの知り合いの人がいて、その人が私の面倒を見てくれるって…だからそっちに行こうとおも」
「うちに来い」
「え?」
「俺んとこに来い」
「………」
「聞こえねぇんなら何度でも言う。俺のとこにいろ。俺のそばからいなくなるな。お前は俺の嫁になるんじゃねぇのか」
「……なりたいけど、無理だもん。いくら頑張っても繋心は私のこと好きになってくれないもん」
「…きだ」
「え?」
「好きだって言ってんだよ」
「そんな急に…いいよ、無理してくれなくても」
「急にじゃねぇ。とっくの昔からずっと好きだったっつうの」
「うそ…」
「うそじゃねぇ。
ひの、俺んとこに来い。俺と結婚してくれ」
とゆう事で、私は念願叶って繋心の奥さんになれたのです。