第2章 烏養繋心
私の名前は佐倉ひの。
烏野高校1年生。
本名は烏養ひの。
烏養繋心の妻なのです‼︎
この事はみんなには秘密。
私が結婚している事を知っているのは、学校の一部の先生だけ。
入学の条件として学校と交わした約束…
それは、在籍中は他の生徒に結婚している事を知られてはいけない。
在籍中は子供を作ってはいけない。
この2つが重要な約束ごと。
そして、成績は全てのテストにおいて平均点を下回ってはならない。
これも絶対条件。
勉強が苦手な私にとってこれは厳しい。
でも、愛の力で乗り越えてみせる‼︎
私と繋心は歳の差は10歳。
なんでこんな歳の離れた人と、しかも16歳とゆう若さで結婚したかとゆうと…
私は父も母もいない。私が小さい時交通事故にあって2人とも死んじゃった。でも寂しくなかった。大好きなおばあちゃんがいたから。
そのおばあちゃんのお友達が繋心のお母さんで。
私は物心ついた時から繋心に懐いていて、絶対に繋心のお嫁さんになるのは自分だと思い続けていて…
その想いは中学生になっても変わらず、
ずーっとプロポーズし続けてた。
毎回断られるけど、諦めない私。
高校受験のために頑張っていた頃、おばあちゃんが亡くなってしまった。
ひとりぼっちになってしまった私におばさん(繋心のお母さん)がうちにおいでって言ってくれた。
繋心のお嫁さんとして。
おばさんの申し出はすごく嬉しかったけど、繋心が了承しなければ無理な話。
だからお断りした。
だって、結婚とゆうものは好きな人同士がするものだから。
いくら私が大好きでも繋心が私を好きじゃないんだからできない。