第2章 烏養繋心
「繋心、朝だよー、起きてー」
「んーー、もう少しだけ寝せてくれ」
「私もう学校行っちゃうよー」
「おー…行ってこい」
「そうじゃなくて。私の制服姿見たいって繋心が言ったんだよ。
ねぇ、起きてってばぁ」
「そうだったな…」
どれどれと言いながら体を起こした繋心。
「ちゃんと見て。どう?似合ってるかな」
くるっと一回転して見せる。
「どう?」
「俺の奥さんは世界一可愛いな」
「もー、繋心ってば‼︎」
「本心を言っただけだが」
「ありがとっ」
私は嬉しくなって、繋心のほっぺにキスをした。
「じゃ行ってくるね」
「おう、気をつけて行ってこい」
「はーい」
階段を駆け下り、お義母さんに行ってきますを言い、そーっと裏口から外に出る。
私は今日から繋心の母校でもある烏野高校の生徒なのです。