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名もない物語

第6章 【ニャパラッチ】



カリカリ..

終始無言でペンを動かし続ける。

「それ地獄法改正案?」

「今ちょっと話しかけないでください」

「……にゃ~んか……地味~…なんだよなァ…もっとこう…ないスか?派手な画が」

「補佐官の仕事なんて大半は紙の上での処理なんですよ」

「でもォ~…ホラ…あるでしょ(様とか様とか様とか)予定変更できません?」

ハァ、と鬼灯がため息をついて立ち上がる。

「わかりました、そこにいられると私も重要書類に手がつけられません。外へ出ましょう。ただし、写真は私が良いと言うまで撮らないこと」

「承知ッス!」
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