第3章 【白澤】
「バルス!!!」
「手が…手がああアアアアアア
ウォオオオオそれは何か!?『滅びよ』ってことかオイ!!お前ジブリマニアか!!これだからコイツ嫌いなんだよ!!人でなし!」
「人じゃないですよ」
「この手は男の硬い手じゃなくて女の子の柔らかい手を握るためにあるんだ!」
「…忠告しても無駄でしょうが、貴方いつか奈落へ堕ちますよ」
「それより金丹の代金、5千元……10万円でいいよ」
「金額盛ってんじゃねぇぞ」
「あと…高麗人参、くれる?」
「あ、それはあっち。穫ってくるねー」
「白澤さん、一つ言います。由緒ある神獣でもバチは当たりますよ」
「当たらないもーん。むしろお前に当たれ」
ベキ
「えっ…うわっ」
ズボッ、と白澤の身体が地面に埋まる。
そしてそのまま――
ずどーーーーん、と地獄の底まで堕ちてしまった。
「これが本当の奈落の底ってね」
地獄の天井から、人がゴミのようだ、という鬼灯の声が聞こえ、白澤も叫び返す。
「うるせージブリマニア!!」