とある図書館の司書さんのお話!【文豪とアルケミスト/文アル】
第2章 初めての出勤
そして私達は、坂口さんの誘導のもと潜書室に入った。(こんな場所あったんだ…)
中に入ると先に行った菊池先生と…腰に黄緑の布地に紅葉の模様をつけた羽織(?)をつけた青年がいた。
「秋声先生!こんにちわ。夏帆ちゃん、徳田秋声先生だよ!」
「…よろしくお願いします。」
…今日新しい人に何回あったっけ…ははは
そんなことを考えていたらトントンと肩を叩かれた。
「かっちゃん、大丈夫?」
莉奈さんが聞いてきた。そして後ろから夕が心配そうな目を向けていた。
「大丈夫大丈夫!なんとかなる!さて、潜書しましょう!!」
「絶対大丈夫じゃないやつじゃん…」
「じゃあやろっか!この本に潜書お願いします!」
「…拒否権はないみたいだね…」
そして徳田先生が光ったと思ったら本だけになっていた。あと菊池先生は潜ってないらしい。
「ちなみに寛さんはここでは有碍書には潜書できないよ☆」
とその時部屋の扉が開いた。
「どうだ?上手くやれているか?」
「というか誰か本の中の様子を見にゃいのか?」
「あ!?夏帆ちゃん、見て!!」
「はい!」
と言われた通りに見たら徳田先生が戦っていた。
「無事?」
「まぁ、はい。あっ!」
「どうしたの?…ちょっと見せて…館長さん!秋声さんが喪失状態になった!」
「…呼ぶか。」
と館長さんが言った瞬間。中に手袋をはめ…徳田先生と同じ模様の羽織を着た青年がいた?誰?
そして2人で話してて、戦って、徳田先生が戻ってきた。
「ただいま。…あれ?鏡花は?」
「すまんな、俺の力じゃ長続きできないんだ。積もる話があったろう。」
「いや、無いよ。大丈夫」
「さっきに人泉鏡花先生か…」
「さて、そろそろ暗くなってきたし帰ろっか!」
と坂口さんが…え?もうそんな時間か…
「じゃあね!かっちゃん!」
「また遊びに来るね〜!」
「来る時は連絡しろ〜!!!」
「じゃあ私達も帰るね。明日も来るね!」
「ありがとうございます。ではまた。」