とある図書館の司書さんのお話!【文豪とアルケミスト/文アル】
第2章 初めての出勤
「だれですk」
「かっちゃん〜!」
扉を開けた瞬間人影が突っ込んできた。…聞き覚えがあるような…ちなみにその衝撃で人影諸共倒れた。
「ねぇ、待って,もしかしなくても夕だよね?どうした?」
「夕がかっちゃんが特務司書になるって聞いて私巻き添えくらったんだよ!?」
と、私が質問したあともうひとつ聞き覚えのある声がちょこっと怒りが入りながら言った。
「りーなさぁーん…」
「誰だった〜?」
と、その時坂口さんが様子を見に来た。
「さかぐちさーん…」
「…なんで倒れてるの?」
「今私の上に乗っている平内夕のせいであります。」
「かっちゃん、この人は?」
あー忘れてた、と私は夕を退けながら立った。
「えー、この方は坂口朱里さん、私の先輩と思っといて。」
「よろしくお願いします。(。_。*)」
と坂口さんがお辞儀をした。すると莉奈が、
「いえいえ、これからかっちゃんがお世話になります。(。_。*)」
2人が会釈しあったので流れ的に私と夕もお辞儀した。
「坂口さん、紹介します。こっちが山本莉奈、頭がよくてモテます。続いて平内夕、どちらかと言うとスポーツ系でこちらもモテます。モテるモテないで言ったら私の敵達です。」
「…ww」
とその時、声を抑えたような笑い声が聞こえた。
「寛さん潜書終わったの?」
「あぁ、終わったぞ。」
と、2人が話していると夕が口を開いた。
「え?誰?」
「ん?俺は菊池寛だ。よろしくな。」
「莉奈さん、菊池寛って誰だっけ。」
夕さん…それは…うん。
「ねぇ夕、菊池寛さんの作品がテスト範囲だからね?」
「あれ?そうだっけ?」
「うん、えっと…恩讐の彼方にだよね?」
「うん、そうだったと思う。」
3人で話していると急に坂口さんが手をパンパンと叩いた。
「次は有碍書の潜書に行くよ!2人とも見学する?」
「「お願いします。」」