第11章 この世界でのお仕事
『何でって…
シャンクスさんがいきなり部屋を飛び出して行ったので』
シャンクスはばつが悪そうに頭をかく。
シ「あー…悪かったな
急に飛び出したりして」
『いえ』
何故か沈黙する二人。
そんな二人を影から見ている複数の影。
少し多すぎる気もする。
なぜならお頭の様子がおかしいと気になったクルーたちとそれを見ていたベンたちに気づいた他のクルーたちがなんだなんだと集まって来たのだ。
ヤ「お頭、男見せろよ!」
ベ「…」
恐らくヤソップは楽しんでいるだけだろう。
クルーたちに見られていると知らないのは緊張しているシャンクスだけだった。
『(あそこでみなさん何してるのかしら…)』
シ「あ、のさ恋歌?」
『はい、何ですか?』
シ「その、この船に乗る気はないか?」
『それは申し訳ありませんがお断りさせていただきます』
シ「そっか…
えっと…お前好きなやつとかいるのか?」
恋歌は急に話題が変わったことに疑問を感じたが質問にだけ答えることにした。
『いいえ、そのような方はいません』
その返事にシャンクスは少しほっとしていた。
シ「俺さ会ったばかりでこんなこと言うのも何だけどお前に惚れた!」
『へ?』
あの子どものような無邪気な笑顔で言われて一瞬何を言われているのか恋歌はわからなかった。
シャンクスは恋歌の腰に手を回し仮面の下から出ている頬に手を添える。
『ちょっ、シャンクスさん!?』
シ「たとえお前に息子がいようと俺はお前が欲しい
俺を一人の男として見てくれないか?」
真剣な眼差しで見つめられ、どんどん顔が熱くなってくるのがわかる。
『えっと…///
わ、わかりました///
ですから、その、離してください///』
シ「嫌だね」