第10章 未来への布石
サ「なんだこれ?」
サッチが触れようとした瞬間にそのオレンジの膜は消えた。
サ「え?
俺何もしてないよ?」
自分が消してしまったのではと心配するサッチだが恋歌は心配ないと言う。
『治療が終わったので消えただけですから』
そう言われて怪我をしていた指を見るとすっかり傷がなくなっていた。
マ「これはすげぇよい…」
サ「ああ…あっという間に治った」
『今回のは傷が小さかったからこの程度の時間で済みましたが、傷の大きさに比例して治療にかかる時間も変わってきます』
マ「なるほどねい
確かにこの力は役に立ちそうだな」
サ「すげぇなあんた!
ありがとうよ」
笑顔でそう言われると悪い気はしない。
『いいえ
治ってよかったです』
サ「いい子だなぁ
なぁ名前なんて言うんだ?」
そう言えば自分も聞いていないとマルコは思い出す。
『名前ですか…
そうですねぇ…ここの三人にしか教えないという条件であれば…』
その条件にサッチは首を傾げる。
サ「知られちゃまずいのか?」
『いいえ、まずいというわけではないのですがこれからのことを考えると…』
白「まぁいいじゃねぇか
お前には教えてくれるって言ってんだ
何かしらの事情があるんだろうよ」
サ「ま、いいけどね
他の奴等には教えてやんない」
『すみません、ありがとうございます
では改めまして私の名は恋歌と申します
白ひげ海賊団の中では本名意外であれば何とでもお呼びください』