第10章 未来への布石
白「お前何でもありなんだな」
『そんなことはありませんよ
人の命を生き返らせることはできませんし、人の寿命もいじれない
ただの人間ですよ』
白「本当にお前はくえねぇ女だなぁ!
だからこそ面白いんだが!
グララララ!!」
恋歌はこの世界に来てから一度も面白いなどと言われたことがないので首を傾げる。
するとまたタイミングがいいのかマルコが帰ってきた。
マ「連れて来たよい」
『(おお…リーゼント…)』
その男は体つきのいいリーゼントが特徴的な男だった。
「何の用なんだ?
俺を急にこんなところに連れてきて…」
マ「こいつはサッチ
うちの四番隊の隊長とコックをやっている
看てやってくれ」
『わかりました
サッチさん、怪我をしている所を見せてくれませんか?』
サ「怪我?
どこのことだ?」
マ「お前前に包丁で指切ったって言ってたろい?
どうせ女のことでも考えてて切ったんだろうが」
サ「う、うるせー
みせりゃいいんだろ?」
そう言って恋歌に出された左手の人差し指に傷があった。
『失礼します』
サッチの手をとるとサッチが慌て出した。
『どうしました?』
サ「いやっ、おいマルコ!
この子女の子じゃねぇか!」
マ「それがなんだよい」
サ「何で女の子がこの船に乗ってんだ!」
マ「お前さっきの騒動知らないのか?」
サ「騒動?さぁ?
俺は今日の料理は何にしようかさっきまで悩んでいたからな」
マルコは至極めんどくさそうに溜め息をついた。
マ「はぁ…
そいつが急に船に表れてそいつの商売に乗るかどうかで実力を試すことにしたんだよい
俺たち隊長以外のクルーは全員こいつにやられた」