第10章 未来への布石
白「グララララ!!
本当に隊長以外の息子たち全員相手にしやがった
まだまだ鍛え方が足りねぇな」
マ「親父…」
白ひげはマルコの頭にぽんっとその大きな手を乗せた。
白「あいつの実力はわかっただろ?
お前らにもできるかも知れねぇがそれをこなした時間が桁違いだ
認めてやれよ?
悪いやつじゃねぇと思うぜ?」
マ「わかってる…」
白「ま、ばか息子たちの自業自得だろうよ
あの女を怒らせたんだからな
グララララ!!」
白ひげは至極楽しそうに笑う。
そして下に向かって叫んだ。
白「おい女!
お前との取引受けてやるよ!
部屋に来い!」
『ありがとうございます!!』
言われてすぐに恋歌は白ひげのところまで飛んだ。
マ「お前なんて脚力してんだよい…」
一回のジャンプでここまで上がってこれるとは思っていなかったマルコは驚いた。
『脚力というかなんというか…』
マ「どういうことだよい…」
まだ気になってはいたみたいだがそれ以上は聞いてこなかった。
白「なんだおめぇら仲いいじゃねぇか!」
マ「どこがだよい…」
マルコは心底疲れきったように白ひげに否定の言葉を告げていた。
そして恋歌とマルコで白ひげの後ろを着いていった。
再び先程の部屋に戻ってきて白ひげは椅子に座る。
白「お前の実力はわかった
おそらくマルコたち隊長クラスの手合わせにも支障はないだろう」
『では…』
白「ああ、お前との取引受けてやろうじゃねぇか」
『まだ私は何を見返りに求めるか言っていませんよ?』
白「お前が大したものじゃねぇと言ったんだろが」
その言葉に恋歌は溜め息をついた。
『あまり人を信じすぎるのもどうかと思いますよ?』
白「グララララ!!
そんなこと無理難題押し付けようとするやつは言わねぇよ!」
白ひげは愉快そうに笑った。
『では私にご用があるときはこれをお使いください』
そう言ってマルコに渡す。
白ひげには手が届きそうになかったのと、横にマルコがいたからだ。
マ「これは?」
マルコに渡したのはビー玉ぐらいの大きさの透明な玉だった。
『これは私を呼ぶときに必要な物です
これを割れば私に伝わり、何処にいてもこちらに来ます
いくつか渡しておきますが、色によって緊急かどうかで使い分けてください』