第8章 誕生日
いつもより数段美味しかったような気がする朝食を食べ終え、いつも通り二人で片付けまでしたあとソファーに座って二人でゆっくりしていた。
『あ、そうだエース
これ朝玄関の前に置いてあったよ
ガープさんからの誕生日プレゼントだって』
エ「じじいから?」
まさかあの祖父が自分に誕生日プレゼントをくれるなんて思わなかった。
『開けてみたら?』
言われて開けてみる。
エースが両手で持てるぐらいの大きさの小包で郵便で送られてきた。
がさがさと巻いてあった紙をほどいて中を見る。
中には何故かガープが一人で写っている写真とカメラが1つ入っていた。
カメラは撮った写真がその場で出てくるタイプのものだ。
エースは暫くガープな写った写真を見ていたが何故か恋歌に渡した。
『なにこれ?
ぷっ、ガープさん?』
不覚にも満面の笑みで写っているのを見て吹き出して笑ってしまった。
必死に声を押し殺して笑っている恋歌を見て、エースはあきれたような顔をする。
エ「母ちゃん酷くないか?」
『そういうエースだってなんで私に渡したのよ』
エ「だってじじいの写真とかいらねぇし…」
『エースの方が酷いこと言ってると思うよ?
まぁこれはどっかにしまっておくとして何もらったの?』
恋歌がエースの手元を覗き込む。
『カメラ?』
エ「うん、手紙が入ってる」
そう言って恋歌に手紙を渡す。
"誕生日おめでとうエース
迷惑はかけとらんか?
どうせこの手紙も恋歌に読んでもらっとるんじゃろう
早いこと字ぐらい読めるようになれ
じゃないと立派な海兵にはなれんぞ
あと毎日ちゃんと鍛えておくんじゃぞ
今度会いに行ったときに手合わせしてやるからの
そのカメラは好きに使うといい
思い出を形に残すのもよし、自分の好きなものをとるのもよしじゃ
じゃあなまた会いに行く
今年もお主たちにとってよい年になることを祈っとる"
まぁガープからの手紙だった。
そういえば新年の挨拶もしないとなと、ガープの手紙を見て思い出した。
エースの誕生日ばかり気にしていたら新年を忘れていたのだ。
年賀状なんかはこの世界は出していたかとか、出せたとしても海軍の中将という高い地位の人に届くのだろうかとか考えているとエースに呼ばれた。
『なぁに?』