第24章 デービーバックファイト
ア「でもこの髪留めだけ潰すのも可哀想だし貴女も一緒に潰してあげるわ」
アリスが指を鳴らすと地面が揺れて何かが出てきた。
ゾ「なんだ?」
ウ「あんなもん反則だろ!!」
出てきたものは巨大な大砲。
ア「驚いた?
命乞いするなら今のうちよ」
『命乞いはしません
髪留めも壊させません』
依然として態度の変わらない恋歌にアリスも限界がきたらしく大砲の照準をあわせる。
ア「どうせ勝ったら貴女の命をもらう予定だったし今もらっておいても時間が早まっただけよ
死んでもらうわ!」
アリスは何のためらいもなく恋歌に大砲を打ち込んだ。
「「「「恋歌!!」」」」
麦わら海賊団は恋歌の名を呼ぶが煙で姿が見えない。
「おおっと!これは意外な展開になってきました!
我らがフォクシー海賊団の桜姫はその実力を見せることなく相手を殺してしまった!」
ア「………まだよ」
アリスは一人冷や汗を流しながら煙を見つめている。
『そんな大砲ごときじゃ私を倒せませんよ』
煙の中から声が聞こえる。
「な、なんと…!!」
煙が晴れると手錠を全て外して髪留めを再び留めている恋歌が立っていた。
『もっともこの髪留めを壊そうとした貴女を私は許しませんけど』
「生きています!
あの大砲の直撃を受けて立っています!
どんなマジックを使ったのか!手錠まで全て外れています!」
ア「貴女何者?」
『さぁ?』
ア「ほんとむかつく」
アリスは背中の刀を抜いて恋歌に襲いかかってきた。
ナ「武器は反則じゃないの!?」
ナミが抗議したが審判は調度お昼寝中だった。
アリスはニーナの言う通りなかなか強かった。
『結構お強いんですね』
ア「全部余裕そうに避けながら言う言葉じゃないわよ!」
確かにアリスは強い。
でもそれは恋歌には遠く及ばない。
ル「母ちゃんあぶねぇ!」
恋歌がアリスの刀を避けているとルフィから声がかかった。
後ろから何かが来る気配がして咄嗟に上空に逃げる。