第24章 デービーバックファイト
ア「貴女は私に指一本触れることなく負けるの
ほんとはこんなことしたくなかったんだけど貴女弱そうだし戦う意味ないかなって」
『人を見た目で判断するのは止めておいた方がいいですよ』
ア「貴女今の状況わかってる?
簡単に殺せるのよ?」
アリスは恋歌の髪に触れて指に絡ませる。
ア「こんな綺麗な髪留めしちゃって…
何?彼氏からでももらったの?」
『はい』
ア「へぇ…そりゃ大切なものなんでしょうね」
『そうですね』
ア「なら…」
アリスは恋歌の髪留めを取った。
ア「これが壊れれば少しはその無表情も歪むかしら」
アリスは自分に向けられる表情がほとんど無表情なのが一番気にくわなかったらしい。
『返してください』
ア「嫌よ
それにしても綺麗ね…壊すのがもったいないぐらいに」
アリスは髪留めを地面に置いた。
ル「やべぇな…」
ルフィは観客席で一部始終を見て冷や汗を流す。
ナ「だから言ったのよ!
せっかくエースからもらった髪留めなのに壊されちゃう!」
ル「いや、やべぇのは相手のほうだ」
ナ「相手のほう?」
ル「母ちゃんを怒らせるぞ…」
ルフィの焦りに他のクルーは意味がわからないような顔をする。
ニーナもまだ恋歌が怒ったところを見たことがないのでどうなるのかわからない。