第24章 デービーバックファイト
「ねぇひとつ私から勝負への提案があるんだけど」
『なんですか?』
アリスという対戦相手は手錠を取り出すと地面に置いた。
ア「これ、つけて対戦しない?」
『つけたら何か意味があるんですか?』
ア「ちょっと動きが制限されるだけよ
嫌ならやめておくけど」
『別にいいですよ』
手錠に何の意味があるのかとアリスに言われるままに手首と足首につける。
これでお互いに両手両足の動きが制限される。
ア「貴女って人を疑わないのね」
『それはどういう…!?』
アリスがにやりと笑ったかと思うと急に恋歌が膝をついた。
ナ「何!?」
『……便利な仕掛けですね』
ア「貴女ってほんと生意気
その飄々とした態度が気にくわないのよ」
アリスは意図も簡単に手錠を四つとも外して恋歌に歩み寄ってくる。
ア「動けないでしょう?
今貴女の体にはおよそ四百キロの手錠がかかってる」
ナ「なんですって!?」
ア「私がこのスイッチを押すと重くなる仕組みになってるのよ」
アリスはポケットからスイッチを取り出した。