第24章 デービーバックファイト
「さぁてリングの準備ができたみたいだよ
選手はリングに入ってね」
『こんなの作る必要あったのかな』
フォクシー海賊団が一時間で造り上げたものは所謂コロシアムだった。
「逃げなかったのね」
相手もコロシアムに来ている。
『逃げる必要がありませんから』
「あ、武器の使用は禁止だよ」
ミミズから注意を受けた恋歌は刀を背中から外す。
『ルフィ、持ってて』
ルフィは腕を伸ばして恋歌の刀を受け取った。
『貴女はいいの?』
「私のはいいのよ」
意味がわからなかったが審判がいいと言うのならいいのだろうと恋歌は解釈した。
「ルールを説明するよ
この競技は補欠の人間をゲームに参加させるための戦いだから船員をとったりはできない
だけど勝者は敗者にひとつなんでもいうことを聞かせることができる
死ねと言われれば死ななくちゃだめだ」
実況のルール説明に麦わら海賊団から聞いていないなどのヤジが飛んでくる。
「今さら試合は止められないよ!
さてルールの続きだけど基本は刃物を使わない以外はなんでもありだ
何か質問はあるかな?」
『特にありません』
「私もないわ」
「ではデービーバックファイト
特別試合開始!!」
どこからかカァンとゴングの鳴る音が聞こえてきた。