第24章 デービーバックファイト
「そのあなたたちが出会った桜姫が本物だという証拠はどこにあるの?」
ウ「なんだと!?」
ナ「確かにないけど物凄く強かったし…」
「ほとんど何の情報もわからない桜姫を本物であると言えるものは何もないわ」
ゾ「だったらお前も本物かどうかはわからないってことになる」
「そうね
でも私の強さを見れば本物だと思わずにはいられないと思うわ
そこのお嬢さん、私と戦う?」
最後の言葉は恋歌に向けて言われた。
すると恋歌が答える前にニーナに耳打ちをされた。
ニ「思い出しました
フォクシー海賊団っていえば桜姫を乗せたって最近有名だった海賊です
確か本当に強いらしくて船を沈めたって私が言ってたやつですよ」
エースと祭に行った島でニーナが言っていた偽物とはこの目の前の女のことだったらしい。
『へぇー、ほんとに強いんだ』
ニ「恋歌には敵わないでしょうけどその姿の時はあまり力を使わないのでしょう?」
『そうね…
でも麦わら海賊団のみんなにはもう言ってもいいかなって思ってたしいざとなったら、ね?』
ニーナが恋歌の笑顔に敵うはずもなく渋々戦うことを了承してしまうのだった。
ル「母ちゃんどうすんだ?」
ウ「止めとけって!もしかしたら本物の桜姫かもしんねぇんだぞ!」
ナ「そうよ!怪我するわ!」
サ「恋歌さんに怪我を負わせるわけには…」
ゾ「俺はどっちでもいいけどな
やらねぇんだったら俺がやる」
ロ「私も止めておいた方がいいと思うわ」
麦わら海賊団のクルーたちのほとんどが心配して止めろと言ってくれる。
ルフィはそんなに心配してはいないようだ。
『ありがとみんな
でも大丈夫だから
貴女との戦い、受けさせてもらいます』
恋歌がそう宣言すると途端にフォクシー海賊団が歓声をあげた。
「なんと謎の美女恋歌!
我らがフォクシー海賊団の桜姫からの挑戦を受けました!
なんという勇気!なんという無謀!」
「まさか受けるとは思わなかったわ
戦いは一時間後、勝負の内容は貴女が決めていいわ」
『別になんでもいいですよ』
「そう、なら純粋に一対一の勝負ってことでいいかしら?」
『はい』
「では一時間後に」