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夢現

第24章 デービーバックファイト


ナ「へぇー、やっぱりそれって婚約指輪のつもりで渡したのかしら」

ニーナに全てを聞いたナミは恋歌に指輪を見せてもらい、まじまじと見つめる。

『そ、それはどうかな…』

ナ「でも世界にひとつしかない宝石か…

売ったらどれぐらいの価値があるのかしら」

ナミの目がベリーになったことに気づいた恋歌は慌てて指輪を隠した。

『あ、あげないよ!?』

ウ「おいおい、恋人の絆まで奪おうってか」

ゾ「恐ろしい女だ」

ル「だめだぞナミ」

ナ「あんたたちうっさいわよ!

盗るわけないじゃない!」

男性陣に散々な言われようのナミは三人を怒鳴って黙らせた。

ナ「全く…

でもその髪飾り似合ってるわよ」

『ありがとう』

最後は優しく笑って褒めてくれた。



フ「おい麦わら!決まったぞ!」

恋歌の相手を決めたフォクシーは一人の女を前に出した。

フ「そいつにはこいつと戦ってもらう!」

ミ「おおっと!フォクシー船長もうここで彼女を使うのか!?

いつもより早い!」

ル「誰だあれ」

『さぁ?でもあの人と戦えばいいんでしょ?』

ウ「強いのか?」

ゾ「さぁな

でもあいつらの様子からして相当自信があるみたいだけどな」

サ「すんげー美人だ!」

ナ「でもあの格好…」

フォクシー海賊団のクルーたちは全員自信あり気にその女に歓声を送っている。

だが、ひとつ気になったのはその女の格好だ。

フォクシー海賊団だという証の黒いマスクはわかる。

あとは白いマントに赤い膝までのブーツ、背中には刀を背負っている。

その姿はまるで…。

『桜姫みたいね』

フ「その通り!こいつは今や海賊の間では知らぬ者はいない、最強とまで言われる桜姫だ!

どうだ怖じ気づいたか!」

ニ「偽物でしょう?」

高らかに笑っていたフォクシーだがニーナに一刀両断された。

フ「ばばばばばばバカ言え!

偽物なわけあるか!!」

ナ「でも私たち本物に会ったことあるわよ?」

フ「なんだと!?」

ナミはアラバスタで一度桜姫に会っているので違うのではないかと言いはじめた。

「おやびん、私が話します」

おろおろしていたフォクシーを下がらせて桜姫と言われた女が前に進み出る。
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