第23章 修行と仕事
それからまた数日経った頃。
『…ニーナも連れていこう』
空を見上げていた恋歌はどこか楽しそうにそう呟いた。
『ニーナ、今日は私に着いてきてくれない?』
ニ「どこへですか?」
『あなたの弟からの呼び出しがさっききたの
会ってみたいでしょ?』
ニ「はい!
楽しみです」
ニーナは弟の姿を想像したりして本当に楽しそうだ。
『さ、あまり遅くならないように行こうか』
恋歌はニーナを抱えてルフィの待つ場所に向かっていった。
『なんか大きな船があるね』
ニ「そうですね
あの船どこかで噂で聞いたことのある形のような…
狐…」
『まぁ気にしてもしょうがないしね
あ、あそこで手を振ってる』
小さな船の船尾でルフィが大きく手を振っている。
そこに誰にも見られないように降りる。
『久しぶりね、ルフィ』
ル「おう!久しぶりだな!
こいつ誰だ?」
『この子はルフィのお姉ちゃんよ』
ル「姉ちゃん?」
ルフィはニーナの目を見る。
ニ「始めまして、ルフィ
ニーナっていうの
いきなりお姉ちゃんだなんて言われても納得いかないだろうけどよろしくね」
ニーナはルフィに笑って挨拶をする。
そんなニーナにルフィもにっ、と笑い返した。
ル「ああ!よろしくな
お前も母ちゃんの子どもになったのか?」
ニ「そうよ
最近だけれどね」
ル「そんなの関係ねぇよ
母ちゃんの子どもなら俺たちの家族だ
な?ニーナ」
ニ「ありがとう!」
ニーナはルフィに抱きついて嬉しそうに笑った。
ル「にしし!」
『ところでルフィ
今日はどうしたの?』
ル「そうだ!前に面白いことには呼んでって言ってただろ?
だから呼んだんだ!」
『「?」』
楽しそうに笑うルフィに恋歌とニーナは顔を見合わせた。