第22章 デート
エ「その…恋歌俺との子どもほしいのか?」
『へ?///』
唐突なエースの話についていけず顔は赤くしてしまったし、声も変な声をあげてしまった。
エ「さっきの話聞いてたらさ…
恋歌はどうなのかなって…」
『わ、私は…///』
エ「俺さ、小さい頃から鬼の子だって言われて育ってきた
唯一知ってても言わなかったのは恋歌とじじいだけだった…
そんな俺が子どもなんか…って…」
辛そうに笑うエースを恋歌は体を動かして頭を抱えるように抱き締める。
エ「恋歌…」
『一回しか言わないからよく聞いてね
私は…エースの子ども以外いやよ
初めてだってもらってくれるって言ってくれた
私はエース以外の人とそういうことをするつもりは一生ないわ
私にこの世界で本当に血の繋がった家族をあげられるのはエースただ一人
だから私は…エースとの子どもがほしいわ…///』
エ「恋歌…」
『その…だから…いつか私の初めてもその次もその次もずっともらってください』
エースも恋歌を抱き締め返す。
お互いに顔は見えないが幸せであることにはかわりない。
エ「恋歌、いつか俺に全てをやってもいいと思えるときがきたら言ってくれ
それまで俺は待つから…」
『うん///』
エ「でもな?恋歌」
『何?』
エ「こういうことはあんまりすんなよ
俺の我慢にも限界があるからな」
『でも今日はこのままがいい』
エ「努力します…」
エースは恋歌の可愛い我が儘を聞いてそのままにすることにした。
今日もらった髪留めをしたまま眠ってしまった恋歌の髪を撫でて手探りで髪留めを外してやる。
エ「(力入れたら折れそうだ…
胸柔けぇな…人の心臓の音聞いたら落ち着くってほんとなんだな
俺の子どもか…恋歌とならいいかもな)」