第22章 デート
泣き疲れて眠ってしまったニーナをエースのベッドに寝かせる。
いつもの姿に戻った恋歌はふぅと息をついた。
『まさかあの騒動で逃げられた奴隷の人がいたとはね』
サボ「結果的に人助けになったってことだな」
『私はサボに攻撃した天竜人だけが狙いだったのにな』
エ「結果おーらいだろ
助かったニーナが喜んでるんだ、それでいいじゃないか」
『まぁね』
幸せそうに眠るニーナに恋歌は頭を撫でる。
サボ「他にも助かったやついるってことなのかな?」
エ「ニーナの言い方だとそんな感じだったな」
『あんなめちゃくちゃしただけなのにね…』
エ「そのめちゃくちゃのお陰で今ニーナと会えたんだ」
『うん…ニーナと会えてよかった』
サボ「そういえばニーナの能力ってなんなんだろ」
エ「なんだサボも知らねぇのか」
サボ「教えてくれねぇんだ」
『いいんじゃない?
私だって二人が知らない力あるよ?』
エ「恋歌は…なんか今更って感じだな」
サボ「確かに…
今更何をされても驚きはしないからな」
『なにそれ』
膨れる恋歌にエースとサボは笑いながら楽しい時間は過ぎていった。