第22章 デート
ニ「あれ?
私いつの間に…」
『あ、ニーナ起きたのね』
しばらくするとニーナが目を覚ました。
ニ「他の二人は?」
『明日この島を出るらしいから色々調達してくるって』
ニ「そっか…みんな行っちゃうのね…」
『ニーナはこれからどうするの?』
ニ「わからない…
今までは貴女に会うことだけを目標に生きてきた
でもそれも果たせた…だから…どうしたらいいかわからない…
つまんない人生よね!生きる目標も希望もないなんて!」
無理に笑いながら話すニーナに恋歌は心が痛くなった。
『なら…私と来る?』
ニ「え?」
『偶然だけど私が助けた命、変えてしまった運命なら一緒に楽しく生きましょう?
貴女と一緒なら楽しそうだわ
いや?』
ニ「いやじゃ、…いやじゃない!
でもいいの?」
『私が一緒に居たいのよ』
ニ「…ありがとう」
またニーナは笑ったが今度のは心から嬉しそうな笑みだった。
ニーナはベッドの上に正座をして恋歌に頭を下げた。
ニ「私は貴女に忠誠を誓います
私の力思う存分使ってください」
『忠誠とかじゃなくて友情とかにしない?』
ニ「貴女がそれでよろしいのであれば喜んで
ですが、私が貴女を慕っていることはお忘れなきよう」
『ありがとう
でもいつもは普通でいいから
私も普段は桜姫じゃないし』
ニ「了解しました」