第22章 デート
《えーとですね…非常に異例ですが先ほどの恋歌さんの戦いを見て他の女性が棄権されました》
『へぇー』
《反応うっす!!
とまぁそういうわけで優勝は恋歌さんということになりました!!》
見事な突っ込みも入れてくれたが実況の優勝宣言により回りの観客が歓声を上げる。
《美女で強い!しかもあそこまでエースのことを想っている!
文句のつけようがありません!
さてそのエースにも出てきてもらいましょう!》
実況に呼ばれエースも出てくる。
恋歌の横に並んで何故呼ばれたのかと首を傾げる。
《本来なら後で渡すんですが今回は優勝したのがカップルということでここでお渡しさせてもらいます》
実況の後ろからスーツを着た人が二人出てきて立派な箱を渡される。
《それが今回の優勝者への宝石です!
後で持ってきていただければ加工いたします!
お二方おめでとうございました!
また来年も来てくださいね!
それではまた来年!!》
実況がイベントを終わらせたためあっさりと終了してしまった。
『これどうする?』
エ「持っていくか」
恋歌とエースは宝石を加工してくれるというところに持っていきサイズなどをはかってもらうと、明日の朝にはできているということなので出直すことにした。
『結局私一回しか戦わなかった』
エ「そりゃ恋歌が怖くて他のやつら逃げたからな」
『そんなに怖かったかな?』
エ「俺らのことになると怖いんだよ、昔から」
『だってみんないい子なのにバカにするなんて…
何にも知らないのに…』
エ「はは!俺たちの母親は子どもには甘いのに回りのやつらには厳しいからな」
『回りの人なんかよりみんなが大好きだからね
そりゃ好きな人の方を取るでしょ』
エ「まぁな
もう暗くなってきたし俺らが泊まってる宿来いよ」
『帰ろうかと思ってたのに、いいの?』
エ「どうせ明日は指輪もらいにいかねぇといけねぇし
残っとけよ」
『じゃあそうする』