第21章 アラバスタ
恋歌はアルバーナに向かうルフィたちを上空から眺めていた。
チョッパーが大きなカニに乗って全員を迎えに来てくれたが、クロコダイルに捕らえられそうになったビビを庇ったルフィが一人クロコダイルに挑んだ。
今回のアラバスタではビビを守ると決めたのでカニの後を着いていくことにした。
それに恋歌はルフィの実力も信じていたため、ビビのことを優先したのだ。
ルフィは仲間のためならばどこまでも強くなれる人だから。
仲間たちとアルバーナで会うという約束をしてルフィと仲間たちは離れていく。
途中でクンフージュゴンたちに助けてもらいながらサンドラ川を渡り、そのあとはアラバスタ最速と言われる、カルーを隊長とした超カルガモ部隊が迎えに来た。
作戦により全員同じマントを着て誰がビビなのかをわからなくした。
待ち構えていたナンバーエージェントたちはその中にビビがいると信じ、3つに別れてそれぞれを追った。
だが、ビビはその中におらず反乱軍を止めるために仲間たちに囮になってもらっていた。
前方から反乱軍が押し寄せてきている。
『怪我しますよ?』
恋歌はカルーから降りて反乱軍の正面に立つビビに話しかける。
カルーは始めて見た桜姫の姿に警戒している。
ビ「カルー、大丈夫よ
この人は味方だから
ここで食い止めないと戦いが始まってしまいますから」
『貴女が怪我をしてしまいますよ?』
ビ「皆この国の為に命をかけてくれてるんです
私だけ命をかけないわけにはいきません」
『そうですか
ならば止めはしませんが、命に関わるようなことがあれば貴女の意思に関係なく私は止めますよ』
ビ「はい
皆からも私が死んでは意味がないと言われていますから」
『貴女を死なすようなことは私がしませんよ』
話しているうちに反乱軍がそこまで迫ってきていた。