第21章 アラバスタ
しかしそんなことをしている間にどんどんバナナワニが部屋に入ってくる。
ビ「こんな数のバナナワニ…!!」
『ビビ王女、あの檻の近くにいてください
すぐに終わりますから』
ビビは大人しく檻の前にいった。
そしてその檻を守るように恋歌は前に立って刀を抜いた。
刀を下に向けて手を離す。
ゾ「何して…!?」
刀を離すことの意味がわからずゾロが慌てる。
だが、その刀は地面に吸い込まれるように消えていった。
『【卍解 千本桜景義】』
恋歌の回りに桜が舞い、それらが刃となってバナナワニを襲う。
全ての出てきたバナナワニを倒したあと、刀を元に戻して今度はバナナワニの水槽に向かって構えた。
『【卍解 大紅蓮氷輪丸】』
背中から氷の翼が生えて全身が氷の龍のような形になる。
そして龍の氷を放って、水槽を全て凍らす。
中にいたバナナワニは身動きができずに固まってしまった。
『後は…』
恋歌は檻の方に歩いていってルフィの前に立つ。
『頑張ってね
今回貴方が私を呼ぶことはないと思うけど見守っているから』
ル「ありがとな」
『下がっていて』
恋歌は刀の一振りで檻を壊した。
『では、私はこれで失礼します』
ス「ちょっと待て」
『何ですか?』
ス「俺がお前みたいな悪党を逃がすと思うか?」
スモーカーが十手を恋歌の背中に突きつける。
『思いませんね
でも貴方に私は捕まえられない
でも今回私はあなたを傷つけるつもりはありません』
ス「だろうな…」
スモーカーはため息をついて十手を降ろした。
『では』
恋歌はそのまま姿を消した。
ゾ「結局知らねぇやつに助けられちまったな」
ウ「あの強さ尋常じゃねぇよ!!」
ナ「何者なのかしら…
ルフィとビビは知り合いなの?」
ル「しっ、知らねぇぞ!あんなやつ!!」
ナ「あんたほんと嘘つけないわね…
まぁいいわ
ビビは?」
ビ「私も知り合いというわけではないのだけど…」
ナ「……つまり言えないわけね
あ~あ、あいつ政府に渡したら20億も手に入ったのに…」
「「「「金の話かよ!!」」」」