第21章 アラバスタ
『待って三人とも』
今にも先程よりぼこぼこにしてしまいそうな雰囲気の三人を止めたのはやはり恋歌だった。
『このぐらいで怒ることじゃないよ
ね?』
恋歌に止められてしまっては止めるしかない三人は渋々攻撃体制を解く。
ル「エロラクダめ!
母ちゃんに感謝しろよ!」
サボ「次はたとえ恋歌が止めても止めねぇけどな」
二人の警告に首をぶんぶんと縦に振るマツゲ。
ウ「猛獣使いかよ」
ナ「あの三人を止められるのはあの子ぐらいしかいないでしょうね」
エースの服の袖で頬を拭われている恋歌を見て過剰に反応した三人を見てため息をついた。
『エース、痛いよ』
エ「ちゃんと拭いとかねぇとな
おい、ラクダ
てめぇ恋歌を乗せるのはいいが変なことしたら骨も残さねぇぐらい燃やしてやるからな」
そして結局女三人がマツゲに乗ることになった。
一番前にナミ、真ん中に恋歌、一番後ろにビビという順番で座った。
ナ「これで少しは早く着けそうね
一刻も早くユバについて反乱軍を説得しないと」
ビ「うん」
ナ「それ行け!マツゲ」
ナミは手綱を操ってマツゲを走らせる。
「「「「ちょっと待て!!」」」」
ナ「ほらあんたたちはぐれたら生きて砂漠を出られないわよ」
ナミは非情な言葉を残してさっさと先に行ってしまう。
後ろからは急いで準備をして、追いかけてくる音が聞こえる。