第21章 アラバスタ

だが、ぼこぼこにされたラクダもナミに触れられただけで目がサンジのようにハートになった。

ナ「ごめんねぇ、うちのやつらがひどいことして

いい子じゃない

きみ何て呼んだらいい？」

ルフィ、サンジ、ウソップが挙手をして名前をあげていく。

ル「アホ」

サ「ボケ」

ウ「タコ」

だが全て名前には相応しくない言葉だった。

ナ「じゃあマツゲってことで」

ゾ「お前それ一番おかしいぞ…」

何がじゃあなのかわからないがナミによりラクダの名前はマツゲに決定した。

ル「エロラクダ」

ウ「エロラクダ」

まだルフィたちは悪口を言っている。

ナ「確か二人しか乗れないのよね

マツゲ、三人乗せれる？」

ナミはマツゲに無茶な要求をしたがメロメロなマツゲは首を大きく縦に振る。

ナ「いけるみたいよ

恋歌、ビビ乗って」

ナミが一番に乗って二人にも乗るように言う。

ビ「いえ、私はまだ歩けるから

元々二人乗りだし恋歌さん乗って」

『ううん、私もまだ歩けるから大丈夫よ』

譲り合う二人をマツゲが見た瞬間に目のハートが大きくなった。

そしてナミに操られていないのに恋歌の方に来る。

『？何？』

恋歌がマツゲに微笑めば興奮したように恋歌の顔を舐めた。

『わっ！』

舐められたのは頬だがそれにキレたのが三人いた。

ル「ナミ、お前ちょっと降りろ」

ただならぬルフィの気配に言われた通りに降りるナミ。

手をぼきぼき鳴らしながらマツゲを睨むルフィ。

サボ「ラクダのくせにいい度胸だ」

マツゲの首に刀をあてるサボ。

エ「恋歌に手を出すってことは死ぬ覚悟ができてるってことだな」

エースは体を炎に変え始めている。

マツゲはそんな三人を見てかなり怯えている。

助けをクルーたちに求めるが自業自得だと見ているものや見て見ぬふりをする者しかおらず助けてくれる気配はない。