第21章 アラバスタ
恋歌とサボが帰ってきて荷物も返ってきたがとりあえずこの大トカゲを食べようということになった。
だが、取り戻してきた荷物も全部ではなかったらしい。
『ごめんなさい
私がちゃんと取り返せなかったから…』
謝る恋歌を見て慌てて手を振るクルーたち。
サ「いやいやいや!
恋歌さんが謝ることじゃないよ!」
ナ「そうよ!
恋歌のお陰でこれだけ取り戻せたんだから!」
ウ「そうだぜ!
顔あげろよ」
『でも水の入った樽が割れてるなんて…』
そう、取り戻せなかった荷物とは水の入った樽。
何かの衝撃で割れてしまったのかどうかはわからないが、サボに言われて荷物が少ないことに気づいて結界の外を見てみると樽が割れて水が蒸発してしまっていたのだ。
そのため水の量が大幅に減ってしまったのだ。
『水私がなんとかします』
ナ「なんとかって…
どうするつもり?」
『水は出せないけど…』
恋歌が手を皆に見えるように出した。
そしてその手を凍らせる。
『氷なら出せるから
この暑さならすぐに溶けるだろうし』
ナ「あんた見てると驚くのにも慣れてくるわね…」
エ「そういえば恋歌って氷出せたな
忘れてた」
サボ「そういえばそうだったな」
ウ「ほんとに何でもありだな…」
チ「おお!氷だー!!」
ウ「あっ、チョッパーてめぇ独り占めすんな!
俺にも遊ばせろ!」
掌サイズの小さな氷をチョッパーが嬉しそうに遊んでいたが暑さですぐに溶けてしまった。
残念そうな顔をするチョッパーを可哀想に思った恋歌はチョッパーの頭を撫でてやる。