第21章 アラバスタ
岩場に戻るとルフィも戻っていて何故か涎を垂らしていた。
『どうしたの?』
ル「だってせっかく大トカゲ仕留めたのに母ちゃんが帰ってくるまで食うなって言うんだぜ!?」
見れば大トカゲが二匹もいてひとつは死んでいて、もうひとつは丸焦げだ。
サ「あったりめぇだ!
恋歌はお前を探しに行ってくれたんだ!
普通待つだろ!」
ルフィはサンジに怒鳴られてしゅんとなっていた。
『ありがとう、サンジくん
でも先に食べてていいよ
ちょっともう何回か行かなきゃならないし』
恋歌は持ってきた荷物を降ろして全員に背を向ける。
サ「これ俺たちの荷物…!」
『一回じゃ全部持てなかったから何回か行くね』
エ「俺も行こうか?」
『大丈夫、っていうか帰りエースも連れて帰るのはちょっと難しいかな』
サボ「なら俺が行くよ
ならいいだろ?」
一人で戻ると言う恋歌にこの中で恋歌以外に唯一空を飛べるサボが着いてきてくれると言ってくれた。
『ならお願いしようかな
大トカゲは先に食べてていいよ
すぐに帰ってくるから
サボ着いてきてね』
サボ「了解」
恋歌とサボは風を起こして荷物を取りに行った。
ナ「助けられてばかりね、私たち」
ゾ「そうだな
恋歌がいなけりゃ今頃荷物もなくしてるとこだ」
サ「感謝してもしきれねぇな…」
エ「恋歌は感謝してほしくてこういうことをやってるわけじゃねぇから感謝なんてしなくてもいいだろ
あいつは自分のしたいように動いてる
だだそれだけさ」
その後は沈黙が続き恋歌が帰ってくるまで誰も話さなかった。