第21章 アラバスタ
一方岩場で皆が話している間恋歌はルフィを空から追いかけていた。
『見つけた!』
翼は単なる空を飛ぶためのカモフラージュ。
実際は何もなくても空は飛べる。
死神の力も使えるのだから空中でも立つことが可能だ。
だから今は邪魔な翼は仕舞っている。
見つけたルフィは変な植物に襲われていた。
『ルフィ!』
ル「おお、母ちゃん!」
『私は荷物とってくるわ』
ル「わかった!」
恋歌はルフィが取り逃がしたワルサギを追いかけていく。
『返してもらうわよ』
ワルサギの前に先回りして、ワルサギを睨み付ける。
それに怯えたのかワルサギは荷物を捨てて飛び去っていった。
『…………こんなにひとりじゃ持てないや…』
荷物を取り返せたのはいいが、荷物が多すぎてひとりでは持てないことに気づいた。
『どうしようかな…』
何かいい手はないかと暫く考える。
桜姫の姿であればなんとでもできるが今は駄目だ。
刀は桜姫の時にしか使わないと決めている。
となると、鬼道かトランス能力、あとは錬金術に魔法だけだ。
『うーん…
大荷物を運ぶ方法なんかあったかな…
しょうがない、地道に運びますか!』
結局いい案が浮かばずに荷物のところに結界と目印を残して持てる分だけ何回か往復して持っていくことにした。