第21章 アラバスタ
エ「俺たちのことだろうな」
サボ「でも俺たちは守られて終わるつもりなんか毛頭ない」
エ「だからこそ俺たちは強くなったんだからな」
エースとサボの決意を秘めた目にクルーたち全員が笑う。
ゾ「大したやつだな、恋歌は」
ナ「こんなすごいボディーガード他にはいないわよ」
チ「家族っていいもんだな」
サ「心が優しいからな」
ビ「ええ、恋歌さんはとても優しい人
だからこそ心配になることもあるけど」
エ「ちげぇねぇや」
笑うエースにゾロがそういえばと口を開く。
ゾ「恋歌って強いのか?
不思議な力使えるみてぇだけど
刀も持ってるわりには使ってるどころか抜いたところも見たことねぇ」
ナ「そういえばそうよね
あんな力見たことないわ
刀もいつも持ってるだけって感じ
でもとても強そうには見えないけど」
エ「それは本人に聞きな」
サボ「俺たちからは何も言えねぇな」
ゾ「なぜだ?」
エ「言ってもいいと判断した相手なら自分から言うさ」
サボ「それを言うのは俺たちじゃない」
エ「それに残念ながら俺たちも恋歌が刀を抜いたところを一度も見たことがねぇんだ」
それからは恋歌のことについては口を閉ざした二人。
そして帰ってこない二人を心配して探しに行こうとすると地鳴りが響いた。