第21章 アラバスタ
ビ「ルフィさん!ダメよ追っちゃ!」
サ「あのバカ…」
ナ「あんたここに戻って来られるの!?」
ウ「ルフィー戻れー!!」
四人の声を聞くことなくルフィはワルサギを追って姿が見えなくなった。
サ「そういや無事だった恋歌さんの荷物には何が入ってたんだ?」
恋歌の荷物はえが持っていてくれたので無事だった。
中身を見てみると、少しの食糧と水筒に水が入っているだけだった。
これではこの人数分の食糧にはならない。
水も全然足りないだろう。
だがサンジは水筒を振って首を傾げた。
サ「俺は一人にひとつずつ水筒を渡した
いつでも飲めるようにな
でも恋歌さんの水筒…」
『ん?』
サ「恋歌さん、あんた砂漠に入ってから水飲んだか?」
サンジの質問に全員が驚いて恋歌を見る。
ナ「サンジくん!どういうこと?」
サ「この水筒の中身全然減ってねぇんだ」
ナミも渡された水筒を持てば重さで少しも中身が減っていないことがわかる。
ナ「まさか一口も飲んでないの?」
『そこからは一口も飲んでないよ
もしかしたら皆の水なくなっちゃうかも知れないからその時用にね』
ビ「そんな!水を飲まないと脱水症状を起こして倒れちゃうわ!」
焦り出す皆に恋歌は普通に笑う。
『大丈夫よ
私ちゃんと水分とってるから
そんなことより私ルフィを連れ戻して来るよ』
恋歌は立ち上がって背中から純白の翼を出す。
『できたら荷物もとってくるね』
恋歌は翼を広げて空を飛び、ルフィの行った方向に飛んで行ってしまった。