第21章 アラバスタ
サボ「なんだお前たちは参加しなかったのか」
エ「ルフィが勝つと知っててやったくせによく言うな」
サボ「ま、ちょっと意地悪したくなっただけさ
エースも恋歌の荷物預けたらいいのに」
エ「これは俺が持ちてぇから持ってんだ」
サボ「はいはい」
二人は一番後ろを歩いて、辛そうに荷物を引きずる弟を苦笑いしながら見ていた。
ウ「ややっ!前方に岩場発見!」
ウソップのその言葉が聞こえたルフィはさっきまで死にそうだったのに急に元気になって岩場まで一人で走っていってしまった。
ウ「はぇえな!!」
だが、何故かすぐに先に行ったはずのルフィが帰ってきた。
なんでも鳥がたくさん傷だらけで倒れていたらしい。
チョッパーを呼んで急いで戻ろうとするルフィだが、ビビの焦った声に止まる。
岩場に行くとルフィに預けていた荷物が全てなくなっていた。
ビビによると人間を騙して荷物を奪いとる盗賊でワルサギというらしい。
『賢い鳥もいるものね』
エ「そういう問題か?」
ルフィとサンジは喧嘩をし始めてしまったがとことんやらせたほうがいいということで他のクルーたちは一先ず休憩することにした。
ゾ「食糧ぐらいなんとかなるさ
死ぬほどのこっちゃねぇ
このことは忘れようぜ」
ウ「そうだな
思い出したら余計喉が渇く」
チ「うん」
恋歌もエースに腕を引かれて隣に座らされる。
すると喧嘩をしていたルフィとサンジが同時に叫んだ。
二人の視線の先にはワルサギの姿が。
盗った水を挑発するように飲むワルサギにルフィが怒った。
ル「俺たちの荷物を返せー!!」
飛び立つワルサギを追ってルフィは猛ダッシュで行ってしまった。