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夢現

第21章 アラバスタ


夕食後またルフィたちは騒いでいる。

チョッパーのもこもこした毛が暖かいらしく皆で寄り添っている。

しかし、騒いでる間にルフィ、ゾロ、ウソップ、チョッパーは全員寝てしまったようだ。

ナミやビビ、サンジもテントに入って寝てしまった。

サボは一人離れたところで腕を組んで目を閉じている。

恋歌はエースに膝枕をしながら空を見ている。

『空気が澄んでて綺麗だと星もよく見えるね』

エ「そうだな」

『旅っていうのもこういうのが見れるならいいものね』

エ「なら恋歌も旅をしたらどうだ?」

『一人は寂しいもの

今はこうやって皆と一緒だからそう思えるだけかも』

エ「そうか…

それじゃあ黒ひげを倒したら俺たちの船に来いよ」

『へ?』

エ「恋歌は旅をしてみたいけど一人は寂しい

俺たちは黒ひげを倒すまでは危険だから恋歌を呼ぶ気はなかった

だったらあいつを倒したあとに一緒に来ればいい

それならどうだ?」

『私がルフィたちに着いていくという選択肢はないの?』

エ「ルフィに盗られてたまるかよ

それに恋歌はひとつの海賊に縛られちゃいけないんだ」

『…縛られる…か…

だから三人とも私を海賊にって誘わなかったのね』

エ「まぁそういうことだな

それで?返事は?」

エースは恋歌の膝から体を起こして、恋歌の頬に手を添えて自分の方を向かせる。
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