第21章 アラバスタ
それから砂漠をルフィたちは喧嘩をしながら順調に進んでいき日が落ちる前に岩場でテントを張って今日は休むことにした。
ル「腹減った~…」
サ「がつがつすんな!
まだ生だ!食うな!」
そして夜の食事も喧嘩。
ナミとビビは寒さで震えている。
恋歌、エース、サボは少し離れたところでその様子を見ていた。
サボ「元気だなあいつら
昼間も喧嘩してたのに」
『皆仲がいいのよ
喧嘩するほど仲がいいって言うでしょ?』
エ「そういうことにしとくよ」
麦わら海賊団を見守る三人の眼差しは優しいもの。
エ「恋歌は寒くねぇのか?」
『耐えられないほどじゃないよ』
エ「つまり寒いってことだな」
『きゃっ…』
恋歌はエースに抱えられ胡座をかいていた足の間に入れられる。
そしてそのまま後ろから抱き締められる形になり、お腹に腕を回された。
サボ「………さて、邪魔者は退散しますか」
『サボっ…!』
サボに呆れたような顔をした騒いでいるルフィたちの方に行ってしまった。
エ「まぁいいじゃねぇか
あいつは気ぃきかせてくれたんだ
それに甘えとこうぜ」
お腹に回った腕にさらに力が入ったのを感じて恋歌は大人しくエースにもたれ掛かった。
『重くない?』
エ「重くない
寒くねぇか?」
『寒くないわ
エースは火だものね』
エ「こうやって寒いときに引っ付けるなら悪魔の実も悪くねぇな」
二人はサンジに飯ができたと呼ばれるまでその格好で満天の星空を眺めていた。