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夢現

第21章 アラバスタ


そのあとのエースとサボの説明によりユバまで目的地が一緒だと言うことで途中まで一緒に旅をすることになった。

それでまた宴会が続いているのだが恋歌はずっと遠くを見ていて隅の方で一人でいた。

エ「どうした?

何かあったか?」

エースが恋歌の分の飲み物も食べ物も取ってきてくれて隣に座る。

『ありがと

何か昔もこうやって取ってきてくれたよね』

エ「あんときは恋歌を肉とりなんかに参加させたくなかったからな



そんで?何考えてんだ?」

『…さっきの話のこと』

エ「桜姫のことか?」

『うん…

ビビが言ってたでしょ?桜姫がアラバスタにいたら救ってくれたのかなって

桜姫は正義の味方ではないわ

人を救うことはできない

懸賞金が上がったのも息子を傷つけられたって勝手に喧嘩を売ってしまったから

桜姫は結局自己満足なのよ

守りたくても皆どんどん強くなっていく

桜姫が生涯をかけて守りたいと思ったのはこの世で三人

あとの人を助けたのはその三人が悲しんでほしくないから

桜姫は三人以外の為には動かないと、そう思ってた…

でも桜姫は…』

エ「桜姫は俺たちを救ってくれたさ

いつも一緒にいれたわけじゃない

でも自分たちを愛してくれる人がいるってだけで支えだった

自己満足でいいじゃねぇか

それの何が悪い

俺たちのために命張ってくれて、世界も何もかも棄てて…

俺たちが強くなったのは、いや、なりたかったのは守られるだけじゃ嫌だったからだ

三人の為に動いてくれるのは嬉しいさ

でもな、今は桜姫と恋歌で悩んでんだろ?

桜姫の力は俺たちのために使うと決めていた

でも今は友達のために何かしてあげたい

そうだろ?」

『うん

私はビビのために何かしてあげられるのかな?』

エ「できるさ

正体を伝えなくてもできることはたくさんある

桜姫としてじゃなく恋歌としてやりたいことをやればいい」

恋歌は視線をエースに合わせて心の整理をつけさせてくれたエースに微笑む。

『そうだね

私は私でいい

桜姫じゃなくてもできることはあるもんね』

エ「笑ってた方が俺は好きだからな

ずっと笑ってろよ」

『ありがとう』
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