第21章 アラバスタ
ビ「もうすぐ上陸します
砂漠では肌を出すと暑さで火傷をするのでこれを着てください」
一人船尾で海を眺めているとビビが話しかけてきた。
ビビに渡されたのは全身を覆えるローブ。
ビビも既に濃い藍色のものを着ている。
『ありがとう
砂漠ってどのぐらいまで気温上がるの?』
ビ「日中は50度を超えるわ
だから対策はちゃんとしていかないと」
『そうね
何か手伝えることある?』
ビ「今は大丈夫です、ありがとう
私これをルフィさんに渡してきますね」
もうひとつ持っていた服を渡しにビビはルフィの元に行ってしまった。
渡されたものを着て再び海を眺める。
『(私にできることをしよう
仲間の為に命をかけられる優しいこの船の人たちのために
そして…ただの自己満足でも偽善だろうと友達を守りたいから
それが私の意思)』
船の錨を降ろして上陸しようとすると不思議な動物がたくさんいた。
チョッパーによるとここを通りたかったら自分達を倒していけということらしい。
『…可愛い』
エ「え!?あれがか?」
クンフージュゴンを初めて見た恋歌は少し目をきらきらさせているように見える。
エースにはわからないようで首を傾げている。
ウソップはクンフージュゴンに挑んで瞬殺されていたが、ルフィは勝ってしまっていた。
だがビビによると勝ってしまうと弟子入りされるらしい。
そのせいかルフィの回りにはクンフージュゴンの群れができていた。
サボ「ははっ、ルフィのやつ変なやつらに好かれちまったなぁ」
ビ「笑い事じゃないですよ
ジュゴンたちに砂漠越えは無理よ」
しかしどうしても着いてくるというジュゴンたちをチョッパーが食べ物で説得してくれたお陰で盛大な見送りをしてくれた。