第21章 アラバスタ
サボ「げっ!ありゃ海軍じゃねぇか」
サボと恋歌は物陰に隠れてエースを見ていたが、海軍と対峙しているとわかって助けに行くつもりなくなってしまった。
『どうする?』
サボ「エースなら大丈夫だろ
一先ずここを離れて後から合流しよう」
二人は一先ず離れてエースが海軍から離れたところで接触することにした。
『サボあっち』
恋歌の指示でサボはエースの向かった方に走る。
もちろん恋歌を横抱きにして。
サボ「ていうか、こんな姿エースに見られたら俺殺されるかもな…」
『エースはそんなことしないよ?』
サボ「はぁ…短い人生だったなぁ…」
『?』
暗いサボに恋歌は元気を出してもらおうと背中をぽんぽんと叩く。
サボ「ありがと
あ、エース見つけた
おーい!エース!」
サボがエースを見つけたという方向に目を向けると確かにエースが歩いていた。
サボが大きな声で呼ぶときづいて振り返る。
『え?』
そしてそのままサボは首に回っていた恋歌の腕を外して腰を掴んで振りかぶる。
サボ「受けとれー!!」
『うっそ…』
サボに全力でエースに向かって投げられた。
エ「は?ちょっと待てサボ!
お前誰投げてんだよ!?」
エースはまだ恋歌とは気づかずいていないが避けるわけにはいかないので受け止める。
勢いのままにエースと恋歌は地面に倒れる。
庇ってくれたエースのお陰で恋歌に怪我はひとつもない。
サボ「じゃあな!俺はルフィ探してくるから二人でごゆっくり」
エ「いって…
おい!サボてめぇ一体…!『エース!』へ?」
サボに文句を言おうとしたエースだが受け止めた人物に抱きつかれて茫然とする。
『会いたかった!』
エ「恋歌か?」
『うん、久しぶり』
エースは抱きついているのが恋歌だとわかると自分も恋歌の背中に腕を回した。