第21章 アラバスタ
『あれ?エースは一緒に行動してないの?』
伸びてしまった男たちはそのまま道に放置してサボと二人で町を歩く。
サボ「ああ、別々に探した方が効率がいいってことでな」
『ルフィならちゃんとこの国にいるわ』
サボ「ほんとか!?
だから恋歌もここにいるのか?」
『うん、ここに二人がいることは知ってたからルフィの船に乗せてもらったの
二人にも会いたくてね』
サボ「………その気持ちは嬉しいけどその格好はなんだ?」
サボは恋歌の格好を見て、呆れたようにため息をつく。
『こ、これは…///
ルフィの仲間に着せられて…///』
サボ「そんな格好してるから襲われるんだ
エースも見たら怒るぞ?」
『え?やっぱり似合ってないからね…
そりゃ怒られるか…』
大きな勘違いをしている恋歌にサボはさらに深いため息をついた。
サボ「違うって
いいか?自分の惚れた女がこんな格好して町中歩いてたらそりゃ怒るさ
エースはそういうやつなんだから」
『ほ、惚れた女って///』
サボ「告白されてんだからわかってるだろ?
悔しいけど俺よりエースの方が恋歌のことを想ってる
でもま、一回ぐらいはエースにその姿見せてやりな
喜ぶから」
『ほんとに喜んでくれる?』
サボ「俺が補償するよ」
『わかった!エースに見せてみる!』
サボ「(ま、そのままエースに襲われても俺は知らねぇけど…)」
両腕でガッツポーズをして意気込む恋歌を横目に心の声は出さないことにした。
恋歌がエースとルフィの気配がするというのでそちらに向かっているとそこから火と煙があがった。
サボ「あの炎はエースだな
誰かと戦ってんのか?」
『ルフィの気配はどんどん遠くなってる』
サボ「なら止まってるエースの方に行くか
あの炎があがってるとこに行けばいいんだろ?」
『うん』
恋歌とサボはとりあえずエースの方に向かうことにした。