第21章 アラバスタ
『私がルフィの気配を辿って探してくるわ
(それとあと二つ…)』
恋歌が一人でルフィを探しに行くと言ったが何故かクルーたちに一人は危険だと言われ、ゾロと二人で行くことになった。
『何が危険?』
ゾ「(こいつ自覚ねぇのか…)
いや、知らねぇ国は物騒ってことだ」
ゾロは適当に誤魔化して済ませることにした。
『そういうことね
あ、こっちよ』
すたすたと迷いなく歩いている恋歌の横をゾロは大人しく着いていこうとしたが、途中でたしぎを見つけてしまった。
たしぎが苦手なゾロは隠れたのはいいが恋歌とはぐれたことに気づいていない。
ゾ「?恋歌はどこいった?」
『あれ?ゾロがいない…
もしかしてはぐれた?』
ルフィならともかくゾロは気配がわかりずらいので困り果てる恋歌。
道のまん中でどうしようかと悩んでいると誰かに腕を掴まれた。
「よう、お嬢さん
こんなとこで何してんだ?」
腕を掴んだのはいかにも悪者といった顔の男たち。
『ちょっと人を探してまして』
「なら俺たちも手伝ってやるよ」
『いえ、一人で探せるので』
「遠慮すんなって…
そんな刀なんか持って、護身用かい?」
男たちは引き下がる様子を見せない。
恋歌はどうしようかと悩んだが後ろから近づいてくる気配に一人笑った。
「何がおかしい?」
『いえ、別に…
ただ…』
「その人に手ぇ出すとはいい度胸じゃねぇか」
一瞬で恋歌の腕を掴んでいた男と回りにいた男を倒した人物。
『倒されるあなたたちが可哀想で…
ね?』
「久しぶりだね
恋歌」
『助かったわ、サボ』
恋歌を助けたのは久しぶりに見たサボだった。