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夢現

第21章 アラバスタ


ナ「へぇー、これでお腹膨れるんだ」

恋歌はナミとビビに珠をひとつずつ渡して食べるように言う。

『味はないんだけどね

非常食みたいなものよ』

ビ「でも便利ですね

これなら沢山持てるし」

『作るのはちょっと時間かかるけどね』

お腹が膨れたとお礼を言ってくれる二人に恋歌は微笑みで返した。










その後もルフィとウソップがカルーを餌に何かを釣ろうとしていたが、ビビに怒られていた。

海底火山の蒸気のこともナミが説明してくれた。

恋歌はお腹が空いたというルフィのために倉庫を見てくるというサンジの手伝いで着いていった。

このあとに来る筈の人物を知っているから。












『何かあった?』

サ「いや、あいつら一体どこまで食い尽くしたんだ…」

ほんとに隅から隅まで食べ尽くされた食糧にサンジは青筋を浮かべて怒っている。

サ「恋歌さん…

ひとつ聞きたいことがあるんだが…」

『聞きたいことはひとつじゃないでしょ?

答えられる範囲なら答えるよ』

サンジは暫く考えたあと口を開いた。

サ「君は一体何者なんだ?」

『随分と大きく聞くわね…

そうね、答えられるのはルフィの母親として生きてきて、ルフィの言うように不思議人間よ

サンジも見たでしょ?

あとは…私は守りたい人がいてそのためにここにいるということ』

サ「守りたい人…

それはルフィのことかい?」

『ルフィもその一人よ

生涯をかけて守ると決めた人ならあと二人いるわ

最も三人とも強くなりすぎて私の出る幕なんかなくなってきたけどね』

恋歌が嬉しそうに笑うとサンジも表情を緩めて笑う。

サ「恋歌さんみたいな人に想ってもらえてそいつらは幸せさ

ルフィもね

いつか正体を教えてくれるかい?」

『そうね…

この船の人になら教えてもいいかも知れないわね


またその時は聞いてくれる?』

サ「もちろんさ」

『(いつか…言えるといいわね)』

恋歌も言える時を願ってルフィとゾロの何かを見つける声がするまで食糧を探した。
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