第20章 ドラム王国
ル「俺は母ちゃん大好きだぞ!」
『ありがとう
私もルフィが大好きよ』
ナ「結局あんたたちは親バカとマザコンみたいなもんってことね」
ル「失敬だなお前」
ナ「はいはい」
『親バカっていうのは否定しないわ』
ナ「…やっぱ母親は強いってね…」
ナミは自分の母を想って空を見ていた。
ゾ「なんか城の中が騒がしいな」
ナ「何で人の別れの夜ぐらい静かにしててやれないのかしら」
ナミが騒がしい城内に怒っていると、チョッパーがソリを引いて走ってきた。
ゾ「おい、来たぞあいつ」
ナ「どういうこと!?追われてる!」
チ「皆!ソリに乗って!
山を降りるぞ!」
そして全員チョッパーの指示に従い、ソリに飛び乗った。
く「あんたは行かないのかい?」
『ちょっと治療のお礼をと思いまして』
恋歌は立っていたその場から一歩も動かずチョッパーのソリに乗ることはなかった。
ドルトンもくれはの後を追ってきていてこの場にいるのはくれは、恋歌、ドルトンの三人だ。
く「礼だって?
金ならいらないと言ったはずだが?」
『お金の話ではありませんよ
これを持っていてください』
く「なんだいこれは」
恋歌が渡したのは自分を呼ぶための珠だった。
『それを割ると私を呼ぶ事ができます
どこにいてもそれが割られれば私はここに来ます』
く「あんたなんか呼んであたしにどうしろってんだ」
『この姿見たことあります?』
恋歌は二つのイノセンスを発動させて桜姫の姿になった。
ド「それは!」
ドルトンは見覚えがあるようで、驚いている。
く「あんた確か手配書でみたことあるね
桜姫とかいうお尋ね者だった」
『その通りです
その珠を割れば桜姫としての私が来ます
もしまたワポルのような人が来たとき、この国が滅ぼされようとしたとき私は全力でこの国を守ると約束します』
く「なんであんたなんかに守ってもらわなくちゃいけないんだい」
ド「桜姫と言えば海賊だけを助けると聞く
何故この国を?」