第20章 ドラム王国
恋歌は二人に背を向けて仮面の下で笑う。
『息子を想う気持ちはドクトリーヌにはわかる筈ですが?』
そう言うとくれはは鼻で笑う。
く「誰が息子なもんかい」
『照れ隠しですか?
でも私はルフィの悲しむ姿は見たくない
そしてルフィは仲間が悲しむのを見たくない
だからこそこの国を私は守るんです
いざというときに使うか使わないかは貴女次第です
それは今回治してもらったお礼ですから』
そう言うと恋歌は二人の前から姿を消した。
『綺麗…』
Dr.ヒルルクの研究であるピンクの雪を降らせること。
『桜は人を救う…か…』
勝手に政府に付けられた名前。
たまたま千本桜を使ったことで付いた名前。
『私は誰かを救えてるのかな…』
桜姫という名前を急に重く感じた瞬間だった。
雪の桜を背に麦わら海賊団の船に戻ることにした。
船に戻ると宴会が始まっていた。
ナ「あれ?そういえば恋歌は?」
ウ「ソリにも乗ってなかったような…」
ビ「まさか乗れなかったんじゃ…!!」
ル「母ちゃんなら心配ねぇよ
自分で帰ってくる」
ドラム王国に置いてきてしまったのかと不安になるクルーたちだがルフィが大丈夫だと言う。
ウ「でもここは海の真ん中だぞ?
どうやって帰ってくるんだよ!?」
『まぁまさかここまで島から離れてしまってるとは思ってなかったわ』
ウ「そうだろ!?
もう結構島からも離れちまった!
戻らねぇと!」
『ルフィも言ってたけど心配ないわ』
ウ「お前心配じゃねぇのかよ!」
『誰を?』
ウ「恋歌に決まって………
ん?」
ウソップは今誰と話しているのかやっと気づいたようだ。
ル「母ちゃんおかえり
どこいってたんだよ」
『ちょっとね』
ウ「えぇー!?
い、いつからいたんだ!?」
『さっき』
ウ「どうやって!?」
『知りたい?』